恋とか、愛とか、もうどうでもいい…。

【連載】昭和の父ちゃんから令和の父ちゃんへ伝えたいこと Vol.8

仕事の帰り道に
「今日は暑かったからビール2本買って帰ろう」
とか、
「一緒にコンビニにアイス買いに行こうよ」
とか、
「今日は大変だったんだね、
じゃあお風呂沸かすから一緒に入ろう」
とか、
人と一緒に暮らす楽しさや、
誰かのためを思って何かを買う時の喜びを、
恋とか愛と呼んでほしい。

好きな相手をインフラになんかするなよ。

自分の人生で誰かにしてもらって嬉しかったこと、
全部相手にやりなよ。

楽しいよ、人と暮らすのって、
大変だけど愛おしいだろ。

そういう気持ちを
「バカみたいだったな」
なんて思わせるやつは全員死罪だよ、

失恋の曲聞いて泣くくらいなら早く皿を洗え”
寿マーガリンさんのXより。

こういう気持ちがホントに大事だと思うのですよ。

生物学的には、好きを満喫できる期間は、
せいぜい4年だと言われている。
「3年目の浮気♪」なんて歌が流行るのも、
うなづけるわけである。

大好きな恋愛感情の延長線上で夫婦になっても、
大抵、日々を共にすることによって
恋愛感情は、悲しいかな減点されれていく。

子どもを授かったら、
ふたりだけの”恋”は、”家族愛”へと変容していく。

その境目で、悔いたり、モヤモヤするのは、
なんちゅうか勿体無い。
そんな時間こそ、無駄でもある。

恋とか!?愛とか!?悩む前に、皿を洗え。
アイロンをかけろ。
掃除をしろ。
子どもと出かけろ。
ありがとう!!と口ずさめ。

愛の定義は、
「自分や他人の精神的な成長を促すために、
自分を拡張する意志」
と表している人もいる。

愛は感情ではなく能動的な選択なのである。

「本当に愛するためには、
思いやり、愛情、認識、尊敬、献身、信頼、
そしてオープンで正直なコミュニケーションなど、
さまざまな要素を
混ぜ合わせなければならないのである。

家族に対する愛というものは、
能動的な選択である。
夫婦も家族も、選択であり、続ける技術である。

そう考えると、
出来ることがいっぱいあるじゃないかと、
離婚歴ナシ、離婚の危機ナシ36年の父ちゃんは、
考えている。

この記事に関わったTOCHANSは...

中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 代表取締役社長

1962年近江の地で生まれる。1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかったころから30年以上も最前線で生きている戦略プランナー。企画書を書いた量とプレゼン回数は、九州No.1だと言われている。「JR博多シティ」のネーミングや「テレQ」のCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。福岡大学の非常勤講師も務める。

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