【#5】とうちゃんとお金

【連載】たにっちのとうちゃんとお金コラム

人生の余白を見つける家計簿のつけ方

こんにちは!

お金を整え、
人生に“余白”をつくるサポートをしている、
ライフコスト・コンサルタントの谷 充弘です。

早いもので「とうちゃんとお金のコラム」も今回で5回目。

前回・前々回では、
「お金の余白」をつくるための考え方や、
その具体的な方法についてお話ししてきました。

そして今回がラストステップ。

お金の余白をつくり出し、
時間と心の余白へとつなげていく方法を
お届けします。

「家計簿」は、人生を整える入り口

まずお伝えしたいのは、
家計簿はただの記録ではないということ。

お金の流れは、あなたの暮らしの流れそのもの。

お金を見える化することは、
自分の暮らしを見つめ直すことにもつながります。

前回のコラムでお伝えしたように、

  • 完璧主義を手放す
  • 環境を整える
  • ご褒美をつくる

この3つの「続けるコツ」を意識して、
まずは始めてみましょう。

家計簿に書き込むのは、ただの数字ではなく、
あなたの生き方そのものです。

3つのカテゴリーで「お金の使い方」を見つめる

家計簿をつける時、
ぼくが一番おすすめしているのが、
お金の使い方を
「投資」「消費」「浪費」
の3つに分ける方法です。

  • 投資:あなたの人生がアップグレードされる“あなた基準”のお金
  • 消費:生活に必要な、身の丈にあった衣・食・住のお金
  • 浪費:他人軸で使ってしまった、後悔の残るお金

この分け方に正解はありません。
あなたの価値観で仕分けることが
何よりも大切です。

ちなみにぼくは、
家族と過ごす楽しい時間に使ったお金は「投資」
行きたくなかった飲み会に使ったお金は
「浪費」としています。
(最近はちゃんと断れるようになってきました笑)

習慣化のカギは「データを集めること」から

家計簿を習慣化する第一歩は、
お金の流れを“残しておく”こと。

  • レシートをもらう癖をつける
  • クレジットカードや電子決済は、
    通知が来るように設定する
  • 手書きでメモする or 写真で記録する

こういった「見える化」の方法を、
自分に合ったスタイルで取り入れてみましょう。

ぼくは、レシートが財布にたまる
“ちょっとした不快感”をきっかけに、
家計簿をつけるようにしています。

メール通知も同じで、
メールボックスの整理ついでに家計簿をつける。

この小さな“スッキリ感”が、
行動を続けるきっかけになってくれます。

行動経済学では、こうした小さな良い感情を
「ポジティブ・エフェクト」と呼び、
習慣化にとても効果があるとされています。

振り返りが、豊かさを磨いてくれる

家計簿が1ヶ月続いたら、
ぜひ振り返りをしてみてください。

投資だと思っていた支出が、
冷静に見てみたら浪費だった。
そんなことも、もちろんあります。

でも、それでOK。
その気づきが、
あなた自身を深く知るヒントになるんです。

たとえばぼくの場合、
15時くらいにお腹が空くと、コンビニで
お菓子をつい買いすぎてしまうクセがありました。
そこに気づいて、
おやつを家から持っていくようにしたら、
月2,000〜5,000円の浪費が減り、
年間で最大6万円の節約に。
その6万円は、
家族とのキャンプ旅行の費用になっています。

お金の使い方を整えることが、
心のモヤモヤまで
整えることにつながっていきます。

自分の「好き」を知ることができる

振り返りのもうひとつの大きなメリットは、
自分の「好き」や価値観が明確になること。

投資だった支出の中に、

  • なぜワクワクしたのか?
  • なぜよかったと思えたのか?
  • なぜ面白かったと感じたのか?

そんなヒントがたくさん詰まっています。
その「なぜ?」を深掘りしていくことで、
自分の価値基準が
どんどんクリアになっていきます。

ちなみに、ぼくは最初この「好き」が
まったくわかりませんでした。

でも、「なぜ?」を繰り返していくうちに──

  • 体を動かすことが好き
  • 自然の中にいるのが好き
  • 誰かと一緒に遊ぶのが好き

そんなキーワードが浮かび上がり、
「子ども達とキャンプに行って、
思いっきり遊ぶことが大好きだった」
ことを思い出しました。

今では毎年いろんなところへ
キャンプの旅に出かけています。

自分の「価値観」に正直になる

家計簿を続けていく中で、
こんな疑問が出てくるかもしれません。

「自分の価値観って、何だろう?」

大丈夫。
最初からはっきりわかる人なんて、
ほとんどいません。

大切なのは、問い続けること。
「自分は何が嬉しい?」
「どんなときにワクワクする?」
「本当に大切にしたいことって何だろう?」

こういった問いを持ちながら、
「お金と時間が自由になったら
最初に何をしたいか?」
そんなクイズから始めてみてください。

その答えが、きっとあなたの価値観のかけらを
見つけるきっかけになります。

ちなみにぼく自身
一番最初に出てきたやりたいことは
「休みたい」でした。

当時は、かなり疲れていたんだなぁと思います。

そして、今ぼくがこの質問への答えは
「自分の考えをアウトプットしたい。」
今このコラムを書いている時間も
これにあたります。

少しでも多くの方に、
お金から自由になり、
豊かな時間(人生)を過ごすヒントを届けたい。

それが、今のぼくの答え。

どんなことでも大丈夫。
時々この質問を自分にしてみてください。

繰り返して行くうちに、
価値観を深めることができ、
少しずつあなたの価値観を
ブラッシュアップできていきます。

「ミニマム・ライフコスト」を知る

家計簿を3ヶ月〜1年続けたら、
ぜひ最後に
ミニマム・ライフコストを出してみましょう。

計算方法はとてもシンプルです。

消費 + 固定費
= ミニマム・ライフコスト

例えば3ヶ月分のデータがあれば、
消費+固定費の合計 ÷ 3
= 1ヶ月あたりのミニマム・ライフコスト。
これを1年続けられたら、より精度が高まります。

自分に正直な家計簿が、未来を変える

価値観に正直に、
純度100%でつけた家計簿こそ、
あなたの
「人生に本当に必要な暮らし」
を教えてくれます。

その家計簿から導かれた
ミニマム・ライフコストは、

未来の計画にも、自分の夢にも、
大きな土台になってくれます。

浪費のない、スッキリとした家計。
心の余白が生まれ、
人生の豊かさを育ててくれる暮らし。

それは、家計簿という小さな行動から始まります。
ぜひ、お金の余白をつくり出し、
人生の余白を手にしていきましょう!

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ライフコスト・コンサルタント
谷 充弘(たにっち)
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この記事に関わったTOCHANSは...

Life cost consulting 谷 充弘

マネーシフト実践研究会/ライフコスト・コンサルタント

お金のために働く生き方に疑問を感じ、お金から自由になる方法を研究、実践。 持続可能なワークスタイルを実現し、お金から自由になる技術を広げる活動を行なっている。

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