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小学1年生の5月、
突然「学校に行きたくない」と言い出した息子。
戸惑いと葛藤の中、
最初は何とかして登校させようと奔走した
父ちゃんの山川さん。
しかし、そんな息子との関わりを通じて、
「なぜ学校に行かなければいけないのか」
という根本的な問いに直面することに。
その中、オンラインの学びの場「夢中教室」
との出会いを経て、
親子ともに大きな変化を遂げた。
不登校という現実に向き合いながら、
新しい学びの場を見つけ、
親としての価値観を見直していく。
家族で一緒に学び、考え続ける山川さんに、
同じように悩む父ちゃんの新たな気づきや
ヒントとなる話を伺った。
突然の不登校。戸惑う父親の心情
山川さん、本日は宜しくお願い致します。
最初に、
お子様が学校に行けなくなったタイミングについて
お伺いしてもよろしいですか?
宜しくお願い致します。
長男が小学校に入学してすぐ、5月頃に
「学校に行きたくない」
って言い出したんです。
最初は、やっぱりものすごい葛藤でしたよね。
色々試行錯誤しました。
私も妻も、
なんとかして学校に行かせようと必死でした。
サラリーマンで経験してきたアプローチを使って
圧をかけたりもしましたが(苦笑)
なかなか効果が出なくて…。
1年生の夏頃は、一緒に学校まで行って、
廊下で待って見守るようなこともしていました。
でも、なかなか行けなくて。
本人もすごいプレッシャーが
かかっていたんでしょうね。
そうこうしているうちに、
心因性の喘息にかかってしまって…。
お子様ご自身もかなり負担を感じていたんですね。
そうなんです。
ただ、彼がなぜ学校に行きたくないのかというのは
我々両親にとって
あんまり腹落ちする理由がなくて。
今も正直なところ分からないんです。
何か大きなきっかけが
あったわけではないんですね?
そうなんです。
一番納得できる理由としては、
「めんどくさい」
彼にとっては
「学校に行く理由が全然わからない」と。
なんで学校に行かなきゃいけないのか。
なんであんな騒々しいところに
行かなきゃいけないのか。
なんでやりたくないことを
やらなきゃいけないのか。
それがすごく強かったようですね。
じっと座ってないといけないことが、
全く理解できないみたいで。
ずっと座って、インプットして、
ほぼほぼ1日が終わり。
で、重たいテキストを
鞄の中に入れて持って帰って、
家でまたそれを
インプットしないといけない…。
学校の学習スタイルに
苦しさを感じていたんですね。
そうですね。
その後も、学校とも相談しながら
週ごとに通学した日数や滞在時間を
ちょっとずつ増やしていこうと取り組みました。
夏頃までに改善もしたのですが、
夏休みをはさむと
やっぱり休むことがまた多くなっちゃいましたね。
新しい学びの場との出会い
その後、
どのように対応を変えていかれたんですか?
いろいろと探す中で、1年生の11月頃に
家から少し離れた場所にはなるのですが、
素敵なフリースペースと出会いました。
そこは本当に素敵な場所で。
何をやってもいいし、いつ来てもいい。
年齢も様々な子どもたちが集まっている
おもしろい空間でした。
そちらには長く通われたんですか?
しばらく通学していたんですけど、
自宅から電車で30分くらいかかるので、
なかなか続かなかったんです。
たまにイベントがある時は
楽しそうに参加するんですけど、
親としてもそれだけでは足りないなと感じていて…
そんな時に妻が夢中教室を見つけてきて。
オンラインという形式であればと思い、
実際に始めてみたら、
彼にピタッとはまったというか、
ピースが収まったような感じでしたね!
現在は具体的にどのような形で
利用されているんですか?
今は週に2回利用していています。
その内の1回は、スミちゃん先生との
1on1のセッションをしています。
もう1回は夢中カレッジという、みんなで集まって
バーチャルの学校みたいに過ごす時間も
活用しています。
長男は特に1on1を本当に楽しみにしています。
都合が悪くなり日程変更になったりすると、
少し不機嫌になってしまうくらいなんです(笑)
そんなに楽しみにしているんですね!
1on1のセッションでは、
どんなことをされているんですか?
息子はすごくゲームが好きなんですね。
1on1でも、スミちゃん先生と
オンラインゲームをやっています。
毎回とても楽しく、
一緒に遊んでいるみたいです。

そういった活動を見ていて
どう感じられますか?
自分の世界観を共有したい気持ちって、
子どもにもあるんだと思うんです。
私も昔ちょっと遊んでいましたが、
そのときはそんなに話さないタイプでした。
でも息子は、先生と一緒に遊びながら、
しっかりコミュニケーションをとっている。
コミュニケーション力も養って頂きながら、
なにより息子はすごく楽しそうで。
その姿を確認できるのは親としてもポジティブですね。
夢中カレッジの様子はいかがですか?
担当して頂いているたっちゃん先生が
すごく素晴らしいですし、
代表の辻田さんも非常に素晴らしい方なんです。
そういう良さが
教室やカレッジの随所に出ている感じがしますね。
具体的にどんなところに惹かれましたか?
生徒を見ながら、
先生自身も一緒に学びながら関わってくださる
というところですね。
代表の辻田さんもたっちゃん先生も、
個性の豊かさを大切にされたり、
人の温かさみたいなものを
オンライン越しでも感じました。
また、夢中カレッジさん自体も
試行錯誤を重ねている。
既存の文部科学省がやっているような
スタイルだけではないものを作っていくんだ!
という姿勢に強く共感しました。

既存の学校とは異なる学び方が
特に魅力的だったんですね!
説明を聞いた時に、
とても共感できる部分があったんです。
今の30人の教室の中で、
ほぼ1日インプットベースで座って、
ずっと聞いているという教育スタイルは、
控えめに言っても、それ1つではないだろうと。
先生方の関わり方に特徴を感じますか?
学校の先生とは
違う関わり方をしてくれていて、
ひとりひとりをしっかり見てくださるんです。
毎回セッション後には、先生から
LINEで非常に丁寧なメッセージが来るんですよ。
それは素晴らしいですね。
本当に!
スマートフォンで3スクロールくらいする長文で。
どうやって打っているんだろうなと(笑)
ひとりひとりにこれだけの内容を
送ってくださっているんだと思うと、
本当に丁寧だなと感じます。
生徒さん同士の関係性はいかがですか?
とても個性が豊かに見える子どもたちの中で、
息子も楽しそうにしています。
どんなところに個性の豊かさを感じられますか?
この場にいる子どもたちは、
いい意味で子どもらしく
“イキイキ”しているんです。
伴走先生の皆さんが、親だったり、
小学校の先生たちではなかなかできないような、
ひとりひとりの個性を見つけて
関わっている光景は、とても新鮮に感じました。
子どもたちが“イキイキ”している姿は
本当に素敵ですね。
オンラインでの学びについて、
どのように感じていらっしゃいますか?
ネットワーク越しのコミュニケーションには、
息子にとってちょうど良い距離感が
あるように感じます。
例えば、学校に行くと傍目から見ると
すっごく楽しそうにして帰ってくるんですけど、
実は非常に疲れているんです。
不特定多数の大人数でいると、
とてもわちゃわちゃしていて、
知らず知らずのうちに
アンテナを張っているみたいで。
それが、ネットワーク越しだと、
視覚的にも聴覚的にも
余計な情報があまりないので、
負担なく接しやすいんじゃないかな。
これも息子が夢中教室や夢中カレッジを
続けられている大きな理由だと思います。
学校に行く理由を考える時間
最近は学校にも通われているそうですね。
はい、徐々に徐々にですが。
そういう意味では、
夢中教室や夢中カレッジがあることが、
学校に行くステップにも
なっているんだと思います。
その変化のきっかけは何だったのでしょうか?
実は、妻が息子と二人で
じっくり話し合う時間を作っていて。
「このままずっとこういう状態でいいんだっけ?」
「ずっと家にいて、
何もしないでそれでいいんだっけ?」
という話をしたそうなんです。
その中で、本人も「良くない」と思っている
ということが見えてきて。
今は週に2回くらいは
学校に行こうかと話しています。
行く週もあれば行かない週もありますが、
夢中教室・夢中カレッジもあるし、
家庭教師も使っているので、
焦らず進めていければと思っています。
この経験を通じて、
父親として何か気づかれたことはありますか?
子どもを自分よりも小さい存在として、
つい下の存在として見がちだったんですけど、
本当にそうなんだろうかと思うようになりました。
私は父親で、彼は子どもという関係ですけど、
実は父親にしてくれたのは彼なんですよね。
彼は9歳ですけど、
私も父親としてはまだ9歳なんです。
なるほど。そういう気づきがあったんですね。
そういう意味では、
同じ目線での学びがあるはずなんです。
「なんで学校に行かなきゃいけないんだ」
というのを、彼に教わろうかなと思いました。
結局、私自身がそれを説明できなかったんです。
それは私が腹落ちしていなかったから。
そこに気づけたのは、
大きな転機だったと思います。
夢中教室の新しい学び方に出会って
今後について、どのようにお考えですか?
本人が望むのであれば、
夢中教室やカレッジの利用を増やすのも
いいかなと思っています。
人とのコミュニケーションの量も増えますし、
その中でいろんなものを見つけてくるんです。
教えてもらったり、ときには教えたりしながら
「もっと深めていきたい!」という分野を
見つけられるといいかなと。
夢中教室の関わり方は理想的なんですね。
そうですね。あとはそろそろ勉強面ですね。
家庭教師も活用しているのですが、
彼は好きなものには相当没頭するので。
別に学校のカリキュラムに
従ったものじゃなくてもいいんですけど、
勉強の中でも好きなものを
見つけられたらいいですね。
家庭教師とは違った好きの見つけ方は、
伴走先生が得意そうですね。
多分、息子自身も普段から好きだと感じたり、
これ面白いなと思ってることもあるはずなんです。
それに気づき、深めていけるように
もっと活用できるといいかなと思っています。
夢中教室での経験を通じて、
教育についての考え方は変わりましたか?
学校に行けないからこういったところに行こう
という発想で最初は参加したんです。
でも、実際は全然違いました。
生徒ひとりひとりとの徹底した向き合い方や
対応していることは、
学校ではなかなか体験できない。
そういう意味では、
とても貴重な場所だと思います。
最初に通っていたフリースペースもそうですし、
夢中教室・夢中カレッジも、
新しい学校・学ぶ環境のスタイルなんですよね。
逆に言うと、僕は息子にそういったことを
学ばせてもらっているような感覚があります。

最後に、
同じようなお子様の不登校に悩む父ちゃんたちへ
メッセージをいただけますか?
結局、
不登校になってしまった時の葛藤とか悩みって、
自分の問題なのかなと思いました。
なんで悩んでいるのかを、
よくよく突き詰めていった方がいいと
当時の自分に言いたいです。
僕の場合、学校に行かせたい理由を
説明できなかったんですよね。
自分にとって
「学校は行かなければいけないところだったから」
としか説明できなかった。
まずは、
本質を見つめ直すことが大切だと思います。
なぜ、学校に行ってほしいのかを
考えることもすごく大事ですね。
そうですね。
そっちの方が楽になると思います。
対策も取れるようになりますし。
僕の場合、勉強面で学校に行かないと
遅れちゃうのではないかという思いがあって、
息子に合わせた対策を取れるようになりました。
まずは落ち着いて
自分の気持ちに向き合うことが一番ですね!
落ち着いて、お酒を飲みすぎず(笑)
自分の気持ちと向き合う。
そして、いろんな人に相談するといいと思います。
僕の経験上、だいたい皆さん力になってくれます。
特に夢中教室の皆さんは
間違いなく力になってくれます!(笑)
渦中にいると、本当にいろいろな葛藤や悩みが
あると思うのですが、大体なんとかなります!
4年前の自分に言えるとしたら、
そう伝えたいですね。
息子の笑顔を見ていると、
きっと次の道は開けてくるんだと実感しています。
山川さん。
貴重なお話をありがとうございました。

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