昭和の父ちゃんのラブレター。
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【連載】昭和の父ちゃんから令和の父ちゃんへ伝えたいこと Vol.9


昭和10年生まれの実母が大往生。
嫁いだ先の爺さんや婆さんを見送って、
親父を看取って、
ひ孫が生まれるのを待って、
順番をちゃんと守り抜いたおふくろに
心より感謝である。
おふくろの棺に入れてやるものを
探していたら出て来たのが、
この親父のラブレター。
1957年当時は、直筆の葉書で
デートの約束をしていたようである。
彦根駅で待ち合わせ!?
醒井養鱒場でのデート⁈
あの親父が旅行好き⁈
あなたが”貴女”⁈
もう初々しさいっぱいだな⁈
で、この書き出しだよ!?
『薄い霧の如き幕にはりめぐらされた白の模様‥』
なんともエモいではないか!?
映画みたいだな!?
あの“絵に描いたような昭和の父ちゃん”にも、
こんな時があったのだ。
息子として、恥ずかしくなんかない。
むしろ、誇らしい。ありがとうしかない。
令和の父ちゃんたちに、伝えたい!!
死んだらな、
こういう遺物がごちゃんまんと出てくるのだ。
息子や娘たちも知らない
父ちゃんの姿が白日の元に晒される。
でも、そんなのを恥ずかしがる必要はない。
どんどんと愛を語って、遺しておけ。
それは、
遺された家族の素敵な資産となるから。
産んでくれてありがとうって、絶対に、なるから。
戦後の昭和を駆け抜けた
こんな父ちゃんと母ちゃんの愛があってのワタシである。
この記事に関わったTOCHANSは...
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