父ちゃんの心と身体の健康が母ちゃんと子どもの幸せをつくる。
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〜国立成育医療研究センターの父親向けプログラムのご紹介〜

「産後うつ」と聞くと、
まず思い浮かべるのは母親かもしれません。
でも実は、父ちゃんの8〜10%も発症するそう。
また、1人目は大丈夫だった方でも、
2人目のお子様の時に発症する場合も
あるそうです。

誰かの命を預かるという、大きな責任。
仕事と家庭の両立、夫婦の変化、眠れない夜。
「ちゃんとしなきゃ」と思えば思うほど、
自分のことは後回しになる。

仕事・育児・家庭のプレッシャーの中で、
静かに苦しんでいる父ちゃんたちへ。
専門家の手による心のケアプログラムが
始まっています。
開発したのは、国立成育医療研究センター。
その名も
「これからパパになるあなたのための
心のケアプログラム」

スマホ・PC・タブレットから
視聴できるオンライン形式で、
全7回・各10分の動画コンテンツを通じて、
ストレスの理解や対処法、
コミュニケーションのコツなどを学べます。
「認知行動療法」の視点をベースにした構成で、
「なんだかしんどい」
「うまく笑えない」
そんなとき、気持ちを整理し、
考え方や行動に働きかけることで、
少しずつ自分らしさを取り戻していく。
その第一歩を支えてくれるプログラムです。
開発を担当した小児科医・帯包エリカ先生は、
こう語ります。
お父さん自身が産後うつになることが
あるんだよっていうことを、
まず知ってもらうところからだと思っています。小児科で働き始めてから、
親の心の問題が子どもの健康に
大きく影響していると実感しました。お父さんお母さんの心のケアをすることで、
子どもが元気になれる。
特にこの10年でお父さんの育児参加は急激に増え、
その分しんどさも増えている。
虐待のニュースに触れるたび、
親のメンタルケアこそが
最初の予防だと痛感します。“親が元気でいることが子どもをハッピーにする”
今こそお父さんの心のケアが
もっと広がってほしいです。
また、現場で家族と向き合い続けてきた
助産師・西野友子さんも、こう続けます。
お父さん自身も
“自分がケアされる対象”
だとは思っていないのかもしれません。育児イベントで感じたのは、
“お母さんや子どものために何かしたい”
という気持ちは、すごく強く持っていること。でも、そのための“学ぶ場”があまりない。
お父さん自身の心のケアが、
実は家族全体にも良い影響を与えることに、
気づけていない方も多いんじゃないかなと思います。今回のプログラムは、
お父さん自身が動画を通して学び、
お父さん自身をケアできる仕組み。すごく参加しやすく、
有意義なものだと感じています。
対象は、
パートナーが妊娠16週〜29週の男性
(18歳以上)
下記の流れでプログラムに参加いただけます。

父ちゃん自身が健やかであることは、
子どもの成長にも、家族全体の幸せにもつながる。
「支える」だけでなく、「支えられる」経験を。
今こそ、父ちゃん自身の
心にも目を向けてみませんか?
ぜひ一度見てみてください。
詳細・申込はこちら
▶︎ 国立成育医療研究センター 父親向けプログラム紹介ページ
参加基準
・パートナーが妊娠16週〜29週
・18歳以上の男性
・インターネットアクセスあり
・日本語が理解可能
※初産でなくても参加できます
▶︎ お問い合わせ先
国立成育医療研究センター 社会医学研究部
父親の周産期プログラム研究事務局(担当 帯包)
idad_care@ncchd.go.jp