たった1枚の写真だけでも生きていける…。
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【連載】昭和の父ちゃんから令和の父ちゃんへ伝えたいこと Vol.6

GWなどの長い休みになったら、幼い娘たちとは、
いろんなところへ計画して出かけたものである。
だからといって、、、
その思い出も、もう確かではない。
いろんなとこへ行ったなぁ・・・
くらいの過去でしかない。
思い出したときにだけ存在する過去をつくるために
なぜ、あんなに一所懸命になれたのだろう?
と今更ながらに思う。
令和の父ちゃんたちに警告をしておきたい!!
人混みの中を、お金を使って、幼い娘たちを
いろんなところへ連れていったところで、
ほとんど覚えていない
という現実がやってくるということを…笑
デジカメには、思い出の写真がだけが溜まる。
その画像を娘たちは、観るのか!?
と問われると、
これもまた、全然見ない!!
最早、アルバムにもなってない!!
では、娘たちが観たい!というかと云えば、
そんなことは、ほとんどない。
びっくりするくらいない。
結局、そんなもん結婚式のお涙頂戴スライドに
使われるときに粗探しするくらいのものである。
日々の暮らしの中での思い出なんて、
憶えているものだけで充分である。
ときどきではあるが、
自分たちの子どもの写真やお遊戯会のビデオなどを
延々と見せたがる親御さんがおられる。
悪いが、自分の子どもの思い出すら
薄っすらであるのに、
他人の子どもの思い出なんて
インプットする隙間も余裕もない。
子どもからみれば、
親がいつまでも自分たちの子どものときを
写真やビデオを観て思い出に耽ることが
シアワセなことだろうか?
有難迷惑である。きっと。
明瞭な思い出なんてほんの少し。
それすら年老えば、悲しいかな忘れていく。
人間は、たった1枚の思い出の写真だけでも
生きていけるようになっているのだ。
今年のGWには、長女が初孫を連れて帰って来た。
せっせと孫孝行をした。
長女とGWを一緒に楽しんだのは、
もう20年くらい前の思い出となってしまっている。
母親となった長女に問うても
「よく覚えていないや、楽しかったんじゃない!?」
でハナシは終わる。
何が1番楽しかった!?解像度を上げたところで、
きっと良いことはない。
初孫の初来福のGWの思い出の一枚は、これっ!!

青い空の下、関門海峡を見つめるのは…
還暦の母と29歳の娘と生まれて7ヶ月の孫。
カミさんと長女は、
剃りの合わない時期が長かった。
喧嘩の仲裁を、
何度、買って出たことか!?
あの“家出事件”も、いまやほっこりネタである。
関門海峡は、いちばん狭い部分は、
たったの700mあまり。
しっかりと向こう岸が見える。
歩いて渡っても15分程度。
クルマならアッという間。
母と娘の間は、思ったより狭かった…
眩しいっ!!
親にも子どもにも、目の前に広がるのは、
今日と未来だけである。
だからね、、、
思い出なんてたった1枚の写真でいいのだよ。
この1枚の写真だけで、
ワタシは、あと10年は喰っていける。笑
この記事に関わったTOCHANSは...
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