父ちゃんたるもの弱音は正直に!!

【連載】昭和の父ちゃんから令和の父ちゃんへ伝えたいこと Vol.11

「父ちゃんたるもの、弱音を吐くな!」
昭和の父ちゃんたちは、
そう叩き込まれてきた。

悔しさを噛みしめ、涙を隠し、
家族の前では強がってきた。

でもな、令和の父ちゃん。
時代が変わったのは、便利さだけじゃない。
“強さ”の定義も変わったんだ。

SNSでは、
誰もが「がんばってる自分」を演出している。
愚痴をこぼすと「ネガティブ」と言われ、
ため息をつくと「やる気がない」と叱られる。

けれど、人間はそんなに完璧にはできていない。
仕事で悩んで、家庭でつまずいて、
何も言えずに飲み込んでしまう父ちゃんが、
どれほど多いことか。

でもな、ワタシは思う。
「弱音を吐ける父ちゃん」こそ、いちばん強い。

泣いてもいい。愚痴ってもいい。
「しんどい」と言えた瞬間に、
人は人とつながることができる。
「大丈夫?」と声をかけてもらえるのは、
強がりをやめた人間だけだ。

家族に「今日、疲れたわ」と言える父ちゃん。
仲間に「ちょっと助けて」と言える父ちゃん。
その勇気こそ、本物の強さだ。
“支えられる覚悟”を持った父ちゃんは、
どんなスーパーヒーローよりもたくましい。

昭和の父ちゃんたちは、「家族を守る」ために、
自分の感情を封印してきた。
でも、守るってことは、支え合うことだろう?
ひとりで抱え込んで倒れたら、
結局、家族がいちばん悲しむんだ。

泣いていい。頼っていい。
“完璧じゃない父ちゃん”を見せることが、
令和の家族をやさしくする。

強さとは、
泣かないことでも、耐えることでもなく、
“人間らしさ”を隠さないこと。
弱さを笑いに変え、
恥を愛嬌に変えられる父ちゃんが、
いちばんかっこいい。

令和の父ちゃんへ。
泣いて、笑って、愚痴って、抱きしめろ。
強がるな。
子どもたちに、
これが生きていく実相だと教えてあげればいい。
弱音を吐ける父ちゃんが、いちばん強いのである。

この記事に関わったTOCHANSは...

中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 代表取締役社長

1962年近江の地で生まれる。1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかったころから30年以上も最前線で生きている戦略プランナー。企画書を書いた量とプレゼン回数は、九州No.1だと言われている。「JR博多シティ」のネーミングや「テレQ」のCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。福岡大学の非常勤講師も務める。

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