【#10】とうちゃんとお金
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【連載】たにっちのとうちゃんとお金コラム

お金と子育て
こんにちは!
ライフコストコンサルタントの谷 充弘です。

10月に入りだんだん秋が深まる季節。
子ども達は、
運動会や秋の遠足などのイベントにワクワク。
そして、心地よい秋の季節。
我が家では、ピクニックやBBQ、
味覚狩りに温泉と外へ出かける機会を
意識的にたくさん作っています。
そんな、今回のテーマは
「お金と子育て」
についてお話をしていきたいと思います。
子育てと時の流れ

子育てでよく聞くセリフ
よく言うセリフがあります。
「もうそんなに大きくなったんかぁ」
「あっっというまやね〜」
たまに会う友人や知人によく言われるセリフ。
たまに会う友人の子ども達によく言うセリフです。
このセリフ決まり文句というよりは、
本気でびっくりしたから言ってしまうセリフ。
特に友人の子どもは生まれた時から知っていて、
時々会うと、成長がビックリするぐらい
早い感覚になりますよね。
そして、ここから学べることがあります。
それは、
「子どもは成長が早い」
ぼく達大人になってからの1年間と、
子ども達の1年間は成長と変化の度合いが
驚くほど違います。
当たり前かもしれませんが、
これを知って、意識するしないで、
子育てに大きな差が出てくると思っています。
子どもが大人になるまでの時間は限られている。
成人が20歳としたら20年間で、
高校生までは18年、
中学生までは15年、
小学生までは12年です。
中学・高校に入ったら、
子ども達はどんどん自分の世界を作り、
ひとりで歩く準備をします。
なので、共に過ごして成長を見守れるのは
小学生までだとぼくは考えています。
すると、12年。
12年という月日はあっという間です。
巻き戻せない時間と後悔

子ども達すごく中で、最も大切なことは
「時間」
12年という歳月、
子どもの成長は早く、
油断しているとすぐにその歳月は
過ぎ去ってしまいます。
もちろん12年以降も大切な歳月なのですが、
幼少期にどんな過ごし方をするかで、
その後の人生は大きく変わると思います。
ぼく自身、
幼少期楽しいこともあれば、
辛いこともありました。
その経験は、いい悪いという判断以上に
今の自分の人生に大きな影響を与えています。
特に、最も近い大人と密に過ごす時間は、
その大人(親)の影響をダイレクトに受け取り、
その後の人生に大きなインパクトを与えています。
そして、自分自身が年老いた時、
自分の一生を振り返った時に
一番思い出すのが「子育ての時期」
ぼくは、15年間人生の晩年を迎える方々を支える仕事をし、
子どもを持つほぼ全ての方が口にすることが、
「子ども」のことでした。
それは、二極化された思い出です。
1つは、
「もっと子ども達と過ごせたらよかった。」
2つ目は、
「子ども達と過ごせた時間が一番幸せだった。」
今の80代90代のお年寄りは、
戦後の復興でがむしゃらに働いてきた世代。
生きるために働いた世代。
今ではブラック企業と呼ばれる働き方が
当たり前だった世代。
今よりももっと「お金」や「物質的豊かさ」が
幸せの中心であった世代です。
そんな時代背景もあり
「もっと子ども達と過ごせたらよかった。」
という後悔を持って
この世を去っていった人が約80%。
ほとんどの方が、
最期の時間を後悔で終えていかれました。
残りの約20%の人達は
貧しくても、
家族や子ども達との時間を大切にした人達。
最期に言い残す言葉は
「ありがとう。」
でした。
人生で最も大切なことのひとつ。
それは
「後悔なく生きる」
ことではないかと思います。
その後悔を感じて去っていった方々は最期に
お金や物質的豊かさではなく、
「愛情」と「思い出」が大切だったんだ
と気づいていたんじゃないかと思います。
お金や物質的豊かさも大切ですが、
それには上限があり、
この2つは歳を重ねるごとに
その価値が薄くなっていきます。
反対に、「愛情」や「思い出」という
目に見えない大切なものは、
歳を重ねるごとに
どんどん価値が膨らみ大きくなっていきます。
寂しさを感じこの世を去るよりも
暖かさを感じこの世を去る。
これはとても豊かで幸せなことだと思います。
子育ては育てられる?

子育ては、
子どもを立派にするためだけではないと思います。
子育てをしていて感じるのは、
「ぼく自身が育てられている」
という感覚です。
子ども達に無償の愛を注ぐ。
それは、子ども達を豊かにすると
同時に自分自身も豊かにしてくれると感じます。
成長を見つめ、愛情を注ぐ。
時には、手を出さず見守り、
悲しさや悔しさを共有する。
共に感動し、冒険をして
一生の思い出を共に作る。
それは、子ども達にエネルギーを注ぐと同時に
自分自身の人間的な成長と
人生の豊かさを積み重ねることでもあると思います。
その貴重な時間、
何気ない日常がとても尊く大切な時間。
我が家は、もうすぐ12年という歳月が
終わりを迎えようとしています。
100年という時間

子育てという限定的な時間は、
長い人生の中でほんの一部の時間です。
100年という寿命があったとしたら
12年間はごく一部の時間。
ぼくは、そのごく一部の時間の大切さに
やっと気づくことができて今があります。
子どもが生まれて最初の3年は、
子ども達との時間をとても貴重な時間だと
気づかずに過ごしてしまいました。
(一生心に残る後悔のひとつです。)
残りの9年間は、
時間をできるだけ子育てに使いたいと思い、
試行錯誤をして、
今は週4日は家にいて、
夏休みや冬休みは
さらに休みを多く取ることができました。
そんな働き方と暮らし方ができるのは、
今までご紹介した
ミニマム・ライフコストを把握して、
働き方を変えることで可能になりました。
この働き方にシフトをした時、
年収は半分以下になりました。
でも、不思議とたくさん働いていた時よりも、
貯蓄もでき、心も体も健康です。
この働き方と収入は、
まだもう少し続けていこうと考えています。
そして、子ども達が自立をし始め、
それぞれの世界へ旅立つ時に、
ぼくもまた共に新しく
何かをスタートしようと思っています。
それは、
もう少し働く時間を増やすこと
かもしれませんし、
自分活動にもっと時間を割いていくこと
かもしれません。
人生は長く、
心と体が健康であれば、
80歳まで働いている人がたくさんいます。
子育ての期間は働かなくても、
人生はまだまだ先がある。
子ども達が旅立てば、
ミニマム・ライフコストはさらに下がり
お金の余白がさらに生まれます。
おそらく、時間の余白も一気に増えると思います。
そこで、何をするか。
人生とお金を使って何をしていきたいのか。
子育てで、成長した人間としての力を使って
その先どう生きていくのかは、自由です。
お金に縛られず、人生を楽しむ。
子育てを経て、
本当に自分のやりたいことを後悔なくやっていく。
子育ての期間は、
そんな人生を見つめ直す良い機会かもしれません。
長い視点

人生は長いようで短い。
子育てがあっという間に過ぎていくように、
人生もあっという間に過ぎていくと思います。
今回は時間という軸を中心に
お話をしてきましたが、
お金も長い視点で観察していくことも大切です。
子育てに、必要なお金
人生に必要なお金
どのタイミングでどれぐらいのお金が必要か。
今は、教育費にいくらかかる。
老後にいくら必要だから備えなければいけない。
家を買う資金
車を買う資金
旅行へ行く資金。
たくさんの情報が流れ、
その情報に触れると、
時には不安がこみ上げていくこともあります。
その不安を埋めるために、
生活を切り詰めて
お金を貯める時期もあるかもしれません。
ただ、今この瞬間。
2度とない時間を大切にすることも、
人生にとって重要です。
そのためにも、長い視点を持ち、
時間とお金を見つめていくことが
重要ではないかと思っています。
次回は、その長い視点を持ち、
時間とお金のバランスを
どうとっていくかをお話しできればと思います。
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