【#9】とうちゃんとお金

【連載】たにっちのとうちゃんとお金コラム

暑い夏が過ぎて、秋の入り口でもある9月。
まだまだ夏の余韻が残ると思います。

我が家は、子どもたちの「やりたいことリスト」を
毎年作ってそれを思いっきり家族で
楽しむということをしています。

なので、夏休みが一年の中で
一番お金を使うタイミング(笑)

お金は一時的になくなってしまいますが、
一生忘れることのない思い出が得られることが
何よりも尊いなと思っています。

今回は、理想のライフスタイルを
どう実現していくか?
そんな話をしていきたいと思います。

そして、これからお話しする方法は
「小さく」「続ける」
という2つのポイントが大切。

魔法のように
明日から自由になれるのではありません。
一段一段を登っていくイメージです。

ただし、苦しくではなく
「心地よいペース」で
登っていくこともポイントです。

ミニマム・ライフコストベース

さて、前回は
「理想のライフスタイル」
という目的地を持つことの大切さと
そこに向けてあきらめずに進む大切さを
お伝えしました。

今回は、具体的な方法をぼくの体験も踏まえて
お話しできたらと思います。

まず、一番最初に取り組んで欲しいことは
「ミニマム・ライフコスト」を把握して
これを最小限まで絞り込んでいくこと。

ミニマム・ライフコストについては
以前のコラムでもご紹介しましたが、
「あなたとあなたの大切な人が心も体も
健康で暮らせる最低限の生活費(1ヶ月分)」

が一体いくらなのかを具体的に知ること。
これが、目的地へ辿り着くためのベースとなります。

家計簿をつけて、
今の生活にお金がどんな流れで
どれぐらい使っているのか?

これを把握して、さらにそこから
「理想のライフスタイル」に
繋がるお金なのかどうかを見極めていきます。

ここは、妥協なく真剣に向き合えば向き合うほど、
ミニマム・ライフコストは小さくなっていきます。

ここで忘れないで欲しいのは、
あくまでも心や体の健康を
崩さない状態までにすること。
(無理な節約や節制は、
持続可能が難しく結果的に長続きできません)

そのためにも、お金と向き合い自分と向き合い、
あなた自身の価値観をより深めて
少しずつ知っていく必要があります。

そうして出したミニマム・ライフコストが
いくらなのかを明確に把握しておくことで
お金の余白を見つけるようになります。

理想に近づけるために

ミニマム・ライフコストを把握し
お金の余白を見つけられたら
今度は「時間」に着目をします。

あなたの理想のライフスタイルを基に
・自分の自由な時間
・家族との時間
・仕事の時間
がどれぐらい必要かを考えながら
現状と理想を見比べてみましょう。

この図は、30代の頃のぼくの働き方と
その時に思い描いていた理想の働き方です。

ぼくの場合は、図で見比べると、
現在の暮らしは
仕事がほとんどを占めていて
理想には程遠いことがわかります。

ここで、落ち込む気持ちを拭い去って
「どうすればいいか?」を考えていきました。

そして、先ほど見つけたお金の余白と
ミニマム・ライフコストを見ながら
仕事を減らしても
生きていけるラインを考えてみます。

目的地は「6時間労働」
でも、一気には難しいのでここは
「少しずつ」どうやったら近づけるか?
を考えてみると
「残業をなくそう」
という発想が生まれていきます。

まずは30分、
次は1時間と残業を減らしていき、
8時間労働へシフト。

家に早く帰れるようになり、
夜から朝のスタイルが
徐々にできるようになっていきました。

その後も、トライ&エラーを繰り返しながら
小さく理想のスタイルへ近づけていきます。

ここでのポイントは
「手放す勇気」

何を手放すかというと
「周りの目線」
です。

お金はミニマム・ライフコストが
賄えるラインまでは大丈夫と
わかっているのですが、
それでもブレーキがどうしてもかかり
進まなくなる時があります。

その原因の一つは「周りの目線」です。
周りはどう思っているのだろう?
と想像して怖くなってブレーキを踏んでしまう。
お金の面ではクリアをしていても、
誰かの目線が怖くなってしまいます。

その時、大事にして欲しいのが
「あなたの挑戦を心から応援してくれる人」
そんな人をひとりでもいいので
持っておくことです。

そして、本当に大切な人以外の
言葉や視線を捨てていくこと。

ぼくも、周りの目線が怖くて
何度も諦めかけた時がありました。
でも、ぼくの挑戦を応援してくれる人から
こんな言葉をもらいました。

「君の気にしている人は、
君を一生応援し続け、
サポートし続けてくれる人なの?」

会社の同僚や仲間は、悪い人ではない。
でも、一生ぼくの事を応援し、
支え続けてくれる人でもない。

少し極端かもしれませんが
「この人(会社)は
本気で自分を応援してくれるのだろうか?」
「一生付き合ってもいいと
思える人(会社)だろうか?」
この答えに「Yes」と「No」で答えを出し
「No」であれば手放す。

その選択を心の中で行いながら、
人生で本当に大切にしたい人が誰なのかを
自分自身で確かめていきましょう。

余白の使い方

理想のライフスタイルへの挑戦。
これは、3年・5年・10年という
長いスパンで挑戦するもの。

焦らず、無理せず、
でも少しずつ着実に進めていくのが大切です。

その挑戦の中で、意識して欲しいのが
「余白」

長く少しずつの挑戦は、
時々「進んでいない」と
思ってしまう時があります。

変化の実感が少ない分、
そう思ってしまうのは仕方のないこと。

さらに理想のライフスタイルが
明確であればあるほどに、
焦りが生まれてきます。

そこで取り入れて欲しいのが
「小さな余白」を見つける事。

1ヶ月前よりも、ちょっとできた事。
少しでも理想に近づけた自分を確かめて、
自分を労ってあげる。
「着実にできている」
「ちゃんと進んでいる」
と自分を認めていきましょう。

そして、その小さく生み出せた余白を浪費せず、
理想に近づけるために
どう使っていけばいいのかを考えていきましょう。

お金の余白の使い方

まずは、お金の余白。

ミニマム・ライフコスト以上に得たお金を
どう使っていくのか?

この答えは様々ですが、
ぼくがオススメしているのは
生活防衛資金と
自由になるための資産運用です。

まず、生活防衛資金というのは
文字通り、生活を守ってくれるお金。
安心を与えてくれるお金のことを言います。

具体的には、ミニマム・ライフコストの
3ヶ月〜12ヶ月分のお金です。

まずは3ヶ月分を目標に余白のお金を貯めていき、
最終目標は12ヶ月分。

この生活防衛資金を持っていると、
「もしものことがあっても安心」
と思えるようになります。
これは想像以上に、
日常に安心をもたらしてくれます。

生活防衛資金があることで、
新しいことに挑戦する勇気も得ることができます。

次に、自由になるための資産運用。
これも安心を与えてくれるお金です。

今日本では、新NISAが始まり、
より資産運用をしやすくなりました。

この資産運用は、
ただただお金を増やすのが目的ではなく
今よりも自由に生きるための資産運用が目的です。

具体的には、
ミニマム・ライフコストの30〜50%を
資産運用での複利で賄えるようにするのが目的。

100%ではなく、あくまでも30〜50%なのは、
実際に実現可能な投資金額に
設定しているからです。

完全に投資の複利だけで
生きる生き方もありますが、
それには数億円という
資産形成が必要になってきます。

そこに辿り着くには、
相当な金融知識と時間と労力、
そしてお金が必要になります。

ぼくは、その時間とエネルギーを
「大切な人」「大切なこと」「やりたいこと」
にも使っていきたいなと思います。

資産運用も、理想のライフスタイルを
作り上げていく過程と同じように
時間をかけて少しずつ進めていくことが大切。

少しずつ資産を作りながら、
ミニマム・ライフコストの30〜50%を
賄えるようになった時、
お金を稼ぐ目的で使っていた時間を、
自分の自由な時間にシフトすることができます。

時間の余白の使い方

次に、時間の余白。

お金の余白から生み出せた時間の余白。
最初は小さな余白かもしれません。

それでも、この小さな余白を
ぜひあなたの人生を豊かにすることに
使って欲しいと思います。

・大切にしている人との時間
・大切にしていることへの時間
・やってみたいことへの時間

時間と言うのは、
貯めたり、増やせたり、ができないので
生活防衛資金や資産運用などのように
扱うことはできません。

そんなことはわかっているはずなのに、
時間という資産をついつい
浪費してしまう時もあります。

なので、
ミニマム・ライフコストで
最低限必要なお金を把握して、時間を作り
生活防衛資金と資産形成をして、
さらにお金に縛られていた時間を
自分の元に戻していく。

そうして作った時間の余白を、
本当に大切なことを大切にするために使う。

例え少しの時間でも、
これを、また少しずつ、少しずつ
広げて使っていくと心の余白が生まれてきます。

大切にしたい人を何よりも大切にできている。
という感覚。
自分の大切にしていることができている。
という感覚
やってみたいことができている。
という感覚

この感覚から得られる豊かさは
あなた自身を満たしてくれるもの。

心が満たされる状態が続くと
「幸せ」と思える機会が増え、
心と体の状態も良くなっていきます。

すると、あなたの周りにいる人にも伝わり、
幸せのお裾分けが自然にできてきて、
その影響を受けた周りの人たちも少しずつ
「豊かさ」が増えて満たされていく。

そして、また巡り巡ってあなたのもとに、
「豊かさ」が巡ってまた少し豊かになる。

この循環が生まれていくと、
どんどん自分は満たされていき
「諦めないでよかった」
と心の底から思えるようになっていきます。

小さなことから

人生というのはとても不思議なものだと思います。

何気ない小さな出来事
ひとつの言葉との出会い
偶然の人との出会い
そんなことから、思わぬ方向に人生は変化していきます。

今回お伝えしたのは、
ぼくが実際に経験した人生の変化の一部です。

お金を整えるという小さな変化が
人生の変化につながり、
息苦しく、全く希望も持てない人生から
自由な人生へと変わっていきました。

そして、今も変わり続けています。

2回に渡りお伝えしてきた、
ぼくの拙い言葉を最後まで読んでくださり
本当にありがとうございます。

もし、この言葉の中に
「いいな」と思ったものがあれば、
少しでも取り入れてもらえたらと思います。

そして、そこから小さな変化が起こり、
あなたにとって自由で豊かな人生に繋がっていけたら
とてもとても嬉しく思います。

感謝


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ライフコスト・コンサルタント
谷 充弘(たにっち)
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この記事に関わったTOCHANSは...

Life cost consulting 谷 充弘

マネーシフト実践研究会/ライフコスト・コンサルタント

お金のために働く生き方に疑問を感じ、お金から自由になる方法を研究、実践。 持続可能なワークスタイルを実現し、お金から自由になる技術を広げる活動を行なっている。

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