【#7】とうちゃんとお金

【連載】たにっちのとうちゃんとお金コラム

お金の歴史〜あなたの今とこれから〜

みなさんこんにちは!
ライフコストコンサルタントの谷 充弘です。

7月に入りいよいよ夏本番!!

ぼくは7月・8月が近づくと
毎年ワクワクする感覚がやってきます。
それは、
子どもの頃に体験した夏休みのワクワク感。
夏が近づくと自然と蘇ってきます。

みなさんはいかがでしょうか?

あなたとお金の「原点」と「歴史」

さて、今回はそんな思い出にまつわるお話を
していきたいと思います。

テーマは、
「自分のお金の歴史」
です。

ぼくのように20年以上経っても蘇ってくる
夏休みの感覚。
それは、体に染み付いている
「体験」や「経験」といったものです。

実は、お金に対しても、
そんな体験や経験が意識・無意識に関わらず、
日常に溶け込んでいます。

その体験が
あなたのお金に対する”思い込み”に影響を与え、
今の捉え方や考え方に
繋がっているかもしれません。

この思い込みは、
気づいているものもあれば、
気づいていないものもあります。

気づいていない部分を掘り出してみる。
そして、認識できるようにすることで、
自分とお金との関係をより深く理解でき、
「お金とは自分にとってどんなものなのか?」
この答えのヒントが見つかっていきます。

そして、答えが見えてきたら、
お金の使い方が変わり
人生そのものが、
より自分らしい方向へ広がっていきます。

あなたに流れる「お金の歴史」

実は、ぼく達に流れる“お金の思い込み”は
自分が生まれる前から
はじまっているかもしれません。

なぜなら、日本人の多くは、
お金についての知識や価値観を学校ではなく、
親や身近な大人からしか学んできたからです。

親は、そのまた親から。
さらにその親もまた、自分の親から。

こうして数世代にわたり
お金に関する体験や価値観から影響を受け、
ぼく達のお金に対する考え方が
生まれ育ってきました。

つまり、
今のあなたが持っているお金に対する感覚は、
代々受け継がれてきた
「お金の歴史」に影響を受けています。

ここで少しぼく自身の例をご紹介します。

ぼくに流れる「お金=苦」の歴史

ぼく自身も、お金の影響を
代々の経験・体験から受け継いできました。

中でも大きく影響を受けたのが、
「お金は苦労して手に入れるもの」
「お金がないと幸せになれない」
という2つでした。

プロフィールでも少し触れていますが、
ぼくは、曽祖父の時代に
大きな借金を抱えた家に生まれました。
その金額は3世代にわたって
ようやく返済し終えたものでした。

曽祖父→祖父→父親
3人は、お金を返すために人生の大半を費やし、
やりたい仕事を諦め、
常にお金のプレッシャーと共に
人生を過ごしていた大人の背中をみて育ちました。

「お金がない」という状況は、
人をどんどんマイナスの方向へ追いやってしまう。

子どもながらにそう肌で感じ
「お金は苦労して手に入れるもの」
「お金がないと幸せになれない」
という思い込みが
いつの間にかぼくの中に染み込んでいきました。

そうして、大人になり、
自分でお金を得るようになってからも
その思い込みは変わらず
いつからか
「お金さえ稼げば幸せになれる」
と思い込むようになり
お金を得るために、体と心をすり減らして働く。
家族を幸せにするために、
家族との時間を犠牲にして働く。

そんな働き方を続けていました。

「お金=苦」
それが、当時のぼくにとって当たり前でした。

そんな考え方を持っていたぼくは
当然、心も豊かにならず、
ストレスが溜まり、散財をしてしまいます。

家族との心の距離もどんどん離れていく一方。

体も心もすり減りきったとき、ようやく
「何かがおかしい」
と気づきます。

でも、その気づきに10年ほどかかってしまいました。

歴史から学んだ「豊かさ」の違い

今のはあくまでもぼくの例です。

決して苦労話をしているのではなく、
伝えたいのは「歴史の影響」があなた自身の
お金に対する考えに影響を与えていること。

そして、それは
捉え直すことができるということです。

ぼく自身、
「お金=苦」
という思い込みに気づいたあと、
お金とはどんな存在なのかを
改めて考え直すきっかけになりました。

実際、お金について学びを深めていく中で、
今では
「お金=人生を豊かにしてくれる道具」
と捉えられるようになり、
ずいぶんと楽にお金と向き合い、
暮らせるようになりました。

10年前のぼくは
大きな家を持ち、
新車を持ち、
出世して、
年収1000万円以上にする
といった
“外側の豊かさ”
を追い求めていました。

でも今は、価値観が大きく変わり
・愛する人達と過ごす時間を大切にするために使う
・最高の思い出を作るために使う
・心に刻みこまれる体験に使う
・夢である、自給自足サイドFAIRに向けて使う
・応援したい人、応援してくれている人に使う
こうした“自分の内側の幸せ”が明確になって、
10年前よりも何十倍も豊かさを感じながら
暮らせています。

あなただけのお金の歴史

ここまで読み進めてくださったあなたに

最後に歴史を振り返る方法を5つのステップに分けてお伝えしていきたいと思います。

【STEP①】自分自身の半生を振り返る  
【STEP②】両親・祖父母の歴史を書き出す  
【STEP③】思い込みを抜き出す  
【STEP④】必要・不要に振り分ける  
【STEP⑤】捉え直す

【STEP①】自分自身の半生を振り返る

まずは、自分自身に注目して
生まれてきてから現在までの
歴史を振り返ってみましょう。

真っ白い紙を1枚用意して、
横線を一本引いて、
左端に0歳、右端に今の年齢を書きます。

その中にお金にまつわる体験や
経験を思い出しながら書き加えていきます。

どの年齢から書き加えてもいいのですが、
なかなか思い出せないと言う方は、
今の年齢から遡っていくと
記憶を辿れて思い出しやすくなります。

ポイントは、
その時に感じたことを素直に書くこと。

例えば、
「はじめて買った中古車」

めちゃくちゃワクワクして、
これでどこにでも行ける気持ちになった

「親からのお年玉はすべて貯金になった」

自分のお金なのに
「あなたのために」と言われ自由に使えなかった
(しかも、何に使われたかわからず、
その後どうなったかはわからず、、、)
と言った感じ。

できるだけその時に感じ取ったことを
書き出してみましょう。

【STEP②】両親・祖父母の歴史を書きだす

今度は、
あなたの生まれる前の歴史を書き出します。

もう一枚真っ白い紙を1枚用意して
今度は、親の歴史を
箇条書きにして書き出しましょう。

ここからは、
あなたの記憶の中にある情報を思い出しながら
想像する力を使います。

・親はどんな暮らしをしてきたのか?
・どんな仕事をしていたのか?
・どんな幼少期を過ごしていたのか?
・どんな家庭に生まれ育ったのか?
・お金に対してどんなことを言っていたか。

お金に対して、
無頓着だった場合もあれば、
固執していた場合もあれば、
苦労していた場合もあります。
裕福で特に困ったことがなかった
という場合もあります。

どんな人にも
少なからずストーリーが必ずあります。
直接話を聞くことができる人も
いるかもしれません。

逆に聞けなくても大丈夫。
あなたの想像できる範囲で書き出しましょう。

ここでは、自分自身の時と違い、
思い出し・想像したことを
箇条書きにしていきます。

親の世代が一通り書き終えたら、
今度はその前の世代を
同じように書き出しましょう。
今度は、さらに情報が少ないと思います。
ここでは、
少し日本の歴史の背景も取り入れつつ
書き出すと良いと思います。

例えば、
・高度経済成長の時期
・戦後復興の時期
・バブル世代
などなど
大きな日本の経済の流れや
暮らしの流れを掴みながら
想像すると書きやすくなります。

【STEP③】思い込みを抜き出す

次に
・自分の歴史
・親の歴史
・祖父母の歴史
この3世代を書き出したら
一度すべてを並べてみましょう。

それぞれの体験や経験を見渡しながら
今の自分の中にあるお金に対する感情や思い込みを
書き出してみましょう。

そして、それがどこから繋がっているのかも
確認してみて下さい。
・自分自身の体験
・親からの影響
・祖父母の影響
いつどこからやってきたものなのか
確認してみましょう。

【STEP④】必要なものとそうでないもの

確認ができたら
思い込みや感情を並べてみて
・今必要なもの
・もう必要でないもの

に振り分けていきます。

世代を超えて得た思い込みは
今のあなたに必要なものもあれば
そうでないものもあります。

例えば
「お金は貯金をする」
と言う考えも、
世代を超えて受け継がれたもの。

昔は貯金をしても金利が高く、
貯金をするだけで
お金が増えるような場合もありました。

しかし、今は金利は低く、
たくさん貯金をしても増えるお金は少額。
現在の物価高なども考えると
むしろマイナスになってしまうかもしれません。

現在は、資産運用という考えも
広がってきていますので
「お金を貯める=貯金=安心」
とは言い切れない時代となっています。

他にも、ぼくのように
「お金=苦」
といった極端な思い込みも
人生にとって障害となる場合もあります。

反対に、
「お金=豊かさを増やす道具」
と言った捉え方のように
お金を通して人生をより豊かにできる考えは
これからの人生にとても良い影響を
与えてくれるので
大切にしておきたい考え方です。

このように、あなたが
これからの人生にとって大切かどうか
を一度振り分けてみましょう。

【STEP⑤】捉え直す

あなたのこれからの人生において
・必要なもの
・必要でないもの

が振り分けられたら最後に、
必要なものは大切にしながら
「必要でないもの」
を捉え直していきましょう。

例えば先ほどの
「お金は貯金をする」
この考えが不要だとしたら、
「貯金は大切だけれど、貯金以外にも方法がある」
と捉え直して資産運用の勉強を始めてみたり、
資産運用と貯蓄のバランスを考えてみたり、
「お金=苦」
と言う考え方を捉え直して、
自分の本当に大切にしたい価値観を確認して、
「お金は決してすべてが「苦」ではない」
と言う考え方に切り替えてみたり。

「お金=豊かさを増やす道具」
と言う考え方をさらに深く捉え直して
自分にとっての豊かさとはどんなことなのか?
これを深く突き詰めてみたり。

すべての出来事は、
捉え方次第で人生を豊かにする
プラスの材料として活かすことができます。

まずは1枚の紙とペンを用意して
あなたのお金のルーツを辿ってみましょう!

人生をもっと自由に。もっと豊かに。

「あなたのお金の歴史」
の振り返りの中で見つけたこと。

それは、
「いいこと」「悪いこと」
と評価する必要はありません。

ぜひ、こう捉え直してみてください。
「すべては人生を豊かにしてくれるヒントである」
と。

少しほろ苦い思い出も
マイナスに捉えることもできますが、
そこから人生をプラスにする”きっかけ”
変えることもできます。

どんな経験も、
体験も、
思い込みも、
それ自体が
”人生の大切なGift(贈り物)”
なのです。

そして、それを活かすことができるのは
あなただけ。

ぜひ、あなただけのお金の歴史を振り返って
お金に対しての思い込みを
より良いものに変化させていきましょう!

お金という道具を人生をより豊かにする
あなただけの使い方にして、
もっと自由に、もっと豊かに。


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