【#6】とうちゃんとお金
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【連載】たにっちのとうちゃんとお金コラム

お金ってなんだろう?〜「見えない価値」から「見える価値」へ

「お金を稼げば幸せになれる。」
そう思い込んでいた30歳の頃のぼく。
世間一般的な「物質的豊かさ」が
手に入り始めた頃でした。
一生懸命働き、身を削り、心を削り、
家族との時間を削って、手にしたお金。
しかし、そのお金は自分の周りからやってくる
欲求の誘惑に煽られ、憧れは強まり、
「もっともっと手に入れたい」
「もっともっとお金が欲しい」
「もっともっと幸せになりたい」
とお金を使い、
たくさんのモノを手にしていました。
はじめの方は、憧れだった車を手にれて嬉しくて
心が高揚していましたが、
それも1ヶ月経てば日常に溶け込み、
次の車はなににしようか?と思いを馳せる。
車に限らず、あらゆるものにその想いと欲求が膨れ上がり、
手にしては次、手にしては次。
永遠に終わらないラットレース。

そのために、さらに懸命に働き、
身を削り、心を削り、家族との時間を削り…
しかし、いつまで経っても満たされない感覚があり
新しいものを手にしても、
やがて心はまた満たされない。
ここで生まれてきたのが、はじめに問いかけた
「お金ってなんだろう?」
という疑問でした。
あなたにとって、お金とは
どんな“存在”でしょうか?

みなさんこんにちは!
お金を整え、人生の余白をつくる
ライフコストコンサルタントのたにっちです。
今回は、少しいつもと違った視点からお届けする
とうちゃんとお金。
「お金ってなんだろう?」
その、疑問とともにあなたと考えていきたいと思います。
実は、お金には深い深い歴史があります。
そして、その歴史には2つ種類があります。
1つ目は、
「お金というモノが誕生し、
今現在に至るまでの歴史。」
2つ目は、
「あなたの生まれてから
今までの人生を通しての歴史。」
この2つの歴史を紐解くことで
「お金ってなんだろう?」
の答えやヒントが浮かび上がってきます。
そして、浮かび上がってきたそのヒントは、
あなたのお金への捉え方に影響を与え、
お金というモノそのものの価値にも影響を与え、
大切なパートナー、大切な子ども達に影響を与え、
その先の未来にも影響を与えていきます。
遠い昔のお金

ここでクイズです。
「”お金”という道具は
いつ頃誕生したでしょうか??」
古くは、
“紀元前3000年前”
と言われています。
とてもとても昔です。
当時のお金は、
今の紙幣や硬貨という形ではなく、
羊や手斧や貝のようなものだったと
言われています。
そこから、金や銀などに変わり、
さまざまな時代を経て
今のような形になっています。
詳しくお金の歴史を知ってみたい!という人は
PodcastでCOTENラジオのお金の歴史編を
聴いてもらうと詳細がわかってオススメです!
本で学んでみたいという方はこちらの本もおすすめ
お金の流れでわかる世界の歴史
さてそんな、ながーい歴史があるお金。
ぼく達は、想像以上にお金と共に生きてきました。
お金という存在は、
私たちの日常に必要な存在で
とても身近な存在。
ただし、自然界でもともとあったモノではなく、
人間が作り出した発明品。
スマホやパソコンやお鍋やまな板と同じ“道具”。
たくさんある道具の中の1つです。
お金の根っこにあるのは◯◯

そんな、お金という道具。
現在の形のお金ではない、
紀元前3000年以前の人は
どんな暮らしをしていたのか?
当時はは狩猟採取時代。
日々の食べ物は
その日の狩りによって得る生活でした。
何かを交換して何かを得る。
そんな概念すらもない時代。
それでも、必要なモノがあり、
必要以上に取れすぎてしまった時は交換ではなく、
見返りのないGIFTとして仲間に贈っていました。
ぼく達が、
心許せる友人に食事をご馳走したり、
ご馳走されたりする様な感覚で。
そんな時代からしばらくしてお金が生まれました。
お金が発明されたきっかけは様々ですが、
1つ面白い要因があります。
それが“信用”。
今まで、心許せる信頼できる仲間としか
GIFTを送ったり送られたりしていた暮らしから、
あまり知らない人とモノを交換する。
生活範囲の広がりが生まれていきます。
ここで
「あまり知らない人を本当に信用してもいいのか?」
という疑問。
今までは“信用”でモノを送り合っていた
スタイルとまた違うスタイル。
ここで、必要になったのが「お金」という存在。
そう、お金は“信用”という
見えない気持ちを形にした道具として
使われ始めました。
今現在のお金はどうなんだろう?

“信用”を形にするために誕生したお金。
では、今現在はどうでしょう?
実は、同じです。
はるか昔と違い、
お金の捉え方も性質も
仕組みや形さえも違う現在のお金。
面白いことに“信用”だけは
変わらずに受け継がれてきました、
はるか5000年以上前から。
今ぼく達が暮らしている
日本で使われているお金は、「円」です。
これは、日本銀行が発行している
「日本銀行券」というチケットとコイン。
これを今の時代はお金と呼んで使っています。
(ちなみに、日本の円は
明治4年ごろ(1871年)に導入され、
当時は純金1.5グラム=1円と定め、
明治維新後の貨幣混乱時期を経て
定着していきました。)
これも“信用”によって成り立っています。
例えば、
1万円札という紙幣は、1枚作るのに約20円。
1枚20円で作る1万円分のチケットは、
「1万円分の価値がある」
と信用されているので、
1万円分のモノやサービスと交換ができます。
では、その「信用」はどこからやってくるのか?
1万円のチケットを作っているのは日本銀行。
日本銀行を管理統制しているのは日本という国。
これは、どの国によっても原理は同じ。
国が信頼できる形で発行しているチケットだから
1万円の価値がある。
国の信用があるから、1万円の価値があるのです。
信用はどこから?

では、その信用はどこからやってくるのでしょう?
まず、ぼく達日本にいる人が信用しているから、
円は交換の道具として使うことができています。
さらに視野を広げ、世界を見渡すと
日本は世界から信用されている国だから、
円はお金として使える。
それは、世界の国々に住む
人々の信用から繋がっています。
お金という道具
これは、面白いことに
「信用」からはじまり、
「信用」で成り立っている道具。
普段何気なく使っているお金は
みんなの信用がモノとなり、
交換の手段として使える
見えないものが、道具に変化した
ちょっと変わったものなんです。
お金の魔力と、幻想と、

ぼく達が普段なにげなく使っているお金。
その根っこにあるのが“信用”
今日、僕があなたに一番伝えたかったこと。
お金の歴史では「信用」が物質となり、
お金になったとお話をしました。
ただ、このお金という道具は
時に人を“底なし沼”に
はめてしまうことがあります。
お金がすべてだと思い込み、
お金があれば幸せになれると思い込み、
お金がたくさんあることこそ
素晴らしいと錯覚をさせてしまいます。
(かつてのぼくが思い込んでいたように…)
お金は道具である。
お金は、目的ではなく「手段」
お金そのものには、
そんなに大きな価値はなく、
何かと交換する手段としての道具。
もともとは信用の代わりとして使っていたお金が
いつの間にか、自分を終わりのない
ラットレースに巻き込み、
いつの間にか、底の知れない沼に
はめてしまうことがある。
お金という道具はいったいなんなのだろう?
お金という道具はどう使ったらいいのだろう?
本来、お金は“信用”をもとに成り立っている
幻想的な道具。
そして、
あなたの人生を豊かにしてくれる道具であり
あなたの大切な人を豊かにしてくれる道具。
ここまで読み進めてくれたあなたは
きっと今、お金という存在を
少し意識して考えているのではと思います。
そして、お金という歴史を知ることで、
少しずつお金という道具の捉え方が
変化しているのではないかと思います。

次回は、2つ目の歴史。
あなたのお金について少し見つめるお話をしながら
「お金とはなんだろう?」
という問いの答えに近づく気づきやヒントを
お話ししていきます。
それでは、また来月お会いしましょう。
素敵な1日をお過ごしください。
ライフコスト・コンサルタント
たにっち(谷 充弘)
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谷 充弘(たにっち)
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